©Jun Uruno
2025年シーズンWRC第13戦ラリージャパン(ターマック)は、11月7日(金)に、2日目の6SSを走行し、セバスチャン・オジエが首位を走行。7.9秒差の2番手に勝田貴元(トヨタ)、10.2秒差の3番手にエルフィン・エバンスが入り、トヨタがトップ3を独占している。
6日木曜日の夜、SS1『クラガイケ・パークSSS』と名鉄豊田市駅前でのスタートセレモニーを実施。明けて金曜日から、本格的なラリーが幕を開けた。この日は愛知県の豊田市と設楽町を舞台とする『イナブ/シタラ(17.08km)』、『シンシロ(17.41km)』、『イセガミズ・トンネル(19.66km)』を、豊田スタジアムでのサービスを挟んでループする6SS、108.03km。
ラリーウイーク前半は晴れの予報となっているが、日曜日は雨の可能性があり、セバスチャン・オジエは「ドライになれば楽しいと思えるけど、雨になると状況は一変する」と、天候の変化を警戒する。コンディションは前日に続き、この日もドライ。開催時期が早められたことで、例年よりも落ち葉は少ないものの、木々の下には水曜日夜半に降った雨により一部濡れた箇所が残っている。タイトルを争うトヨタのエルフィン・エバンス、オジエ、カッレ・ロバンペラ、そしてヒョンデのアドリアン・フルモーはハードを5本、それ以外のクルーはハード4本にソフト1本を選んで、サービスパークを後にした。
オープニングのSS2、「マシンの状態は最高ってわけじゃないが、OKだ」と振り返ったオジエが、勝田に1.4秒差のベストタイム。これで、オジエが勝田に1.3秒差の総合首位に浮上した。2.7秒差にエバンス、3.8秒差にサミ・パヤリ(トヨタ)。初日首位のカッレ・ロバンペラ(トヨタ)はグリップの変化を警戒し、4.3秒差のSS5番手タイム、首位から3.9秒差の総合4番手に順位を下げている。
好調のトヨタ勢に対し、ヒョンデはアドリアン・フルモーが9.1秒差のSS6番手タイム。タイトルを狙うオィット・タナックはマシンが思うような状態ではなく、13.7秒差の7番手タイム、ティエリー・ヌービルはインカムのトラブルにも見舞われて、14.1秒も遅れてしまう。
新たなルートが導入されたSS3『シンシロ』では勝田貴元がエバンスに1.3秒差、オジエに1.8秒差をつけるベストタイムを刻み、オジエをかわして0.5秒差ながらも首位に立った。4番手を走行していたロバンペラは、ペースノートのミスから左リヤサスペンションをヒットし、2分以上をロス。これで総合19番手まで順位を落としている。また、10番手のジョッシュ・マカリアン(Mスポーツ・フォード)が8.9km地点でコースオフ。クルーは無事だったが、立木にマシンをヒットし、ラリー続行を断念した。
これまでも多くのドラマの舞台となってきた伊勢神トンネルを含む、SS4『イセガミズ・トンネル』。今年はこれまでのルートを逆走する。ここはエバンスが、オジエに1.6秒、3.8秒差をつけ、今回初のベストタイム。勝田は1.7秒差の総合3番手にドロップし、セカンドベストのオジエが2番手のエバンスに1.0秒差をつけて首位を獲り返した。首位から15.8秒差の総合6番手につけるフルモーがヒョンデ勢最上位。マシンの不調を訴えるタナックとヌービルは、トヨタ勢のペースについていくことができず、大きく遅れを取っている。また、左リヤにダメージを負った状態のカッレ・ロバンペラは、このステージだけで2分以上を失った。
豊田スタジアムでのサービスを挟んだ午後のセクション。午前中の走行を受けて、トップクルー全員がハードタイヤ5本を選んでステージへと向かった。午後に入り、一部湿っていた路面がドライアップ。SS5はオジエが勝田に3.2秒、フルモーに4.0秒、エバンスに6.5秒差をつけるベストタイム。オジエが首位をキープし、エバンスをかわした勝田が4.9秒差の総合2番手にポジションを上げた。
SS6はオジエがエバンスに3.0秒、勝田とパヤリに3.2秒差をつける連続ベストタイムを刻む。これで首位オジエと勝田の差は8.1秒に拡大した。この日を締めくくるSS7ではエバンスが勝田とフルモーに0.1秒、オジエに0.3秒差の一番時計。初日を終えて首位オジエと勝田との差は7.9秒、10.2秒差の3番手にエバンスが続く。後方ではセカンドベストのフルモーがパヤリをかわして、総合4番手に順位を上げた。
午後にペースを上げ、トップを快走したオジエは「午後は良い感じにペースを上げることができたね。今回はセントラルヨーロッパの反省を活かして、初日からプッシュした。とても良い1日になったけど、まだラリーの先は長い。明日以降もこのままのペースでトライするよ」と、笑顔で振り返っている。
競技3日目はSS8〜SS14の7SS、SS走行距離は121.91km。オープニングのSS8は、11月8日の7時23分にスタートする。
WRCラリージャパン SS7後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:11:48.2
2. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +7.9
3. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +10.2
4. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +24.0
5. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +24.3
6. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +1:12.3
7. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +1:33.5
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ラリー1) +2:35.9
9. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:22.3
10. A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:45.5






